セミナー名 |
真面目な企業のためのコンプライアンス対策 |
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概要 |
近年、日本を代表するような大企業・優良企業において、企業不祥事が起こるケースが後を絶ちません。こうした企業は、不正を防止するための社内手続の整備や、コンプライアンス研修の実施など、コンプライアンス対策に真面目に取り組んでいたはずなのに、なぜ、不祥事を招いてしまったのでしょうか。本セミナーでは、真面目な企業であっても陥りがちな企業不祥事のメカニズムを「忖度」と「らしさ」というキーワードから解説いたします。
本来、忖度は、組織の意思決定やコミュニケーションを円滑化させる「妙薬」となるはずのものです。しかし、数多くの企業不祥事を分析してみると、そこには忖度と組織的な不祥事との繋がりが見て取れるのも事実です。今回、具体的なケース分析を通じて、こうした「忖度」の副作用が企業不祥事に繋がっていくメカニズムを明らかにすることで、企業不祥事を起こさない企業風土作りに役立てていただければと思います。
また、「らしさ」というキーワードを通じて、企業不祥事を分析してみると見えてくるものもあります。「らしさ」の欠如が企業不祥事に繋がったケースもあれば、逆に、過度な「らしさ」の追求が企業不祥事に繋がったケースもあり、「らしさ」を意識したコンプライアンス対策についても解説いたします。
<プログラム>
1. これまでの企業不祥事との関わり(1)元テレビ局の報道記者として (2)企業不祥事を多く取り扱う弁護士として (3)多くの企業不祥事に共通する要素とは
2.“忖度”とは(1)“忖度”の本来の意味は (2)これまでの“忖度”という言葉はどのように使われてきたのか (3)“忖度”は、日本特有の文化?
3.“忖度”の効能と副作用(1)ある架空のエピソードを題材に (2)“忖度”には効能もあれば、中毒性・副作用もある (3)“忖度”の副作用の4類型 (4)“忖度”の各副作用からもたらされる企業不祥事の4類型 ①暴走型、②あうんの呼吸型、③佞臣型、④ガラパゴス型
4.“忖度”の副作用が生じやすい組織、副作用の抑え方(1)忖度する側の立ち居振る舞いではなく、忖度される側の立ち居振る舞いが重要 (2)“忖度”がもたらすコミュニケーション不全 (3)山本七平氏の「空気の研究」から学ぶ
5.“らしさ”から考えるコンプライアンス(1)“らしさ”の欠如がコンプライアンス違反に繋がった例 (2)“らしさ”の追求がコンプライアンス違反に繋がった例 (3)“らしさ”を意識したコンプライアンス意識の向上策とは
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開催日 |
2018年10月15日(月)
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開催時間 |
14:00~16:30 (受付開始13:30~) |
会場名 |
トスラブ山王健保会館 (2階会議室) |
会場所在地 |
〒 107-0052
【アクセス】 |
講師名 |
鈴木 悠介氏 (西村あさひ法律事務所 弁護士) 2007年東京大学法学部卒、TBSテレビ入社。2013年第二東京弁護士会弁護士登録。現在は、西村あさひ法律事務所にて、企業不祥事対応や訴訟案件等に従事しながら、最近は、AI(人工知能)と法に関する業務分野についても取り組む。2014年公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会 正会員登録、2017年一般社団法人人工知能学会 正会員。元報道記者として企業不祥事を数多く扱う弁護士の経験を活かして、危機管理広報や、企業不祥事を防ぐための体制構築に関するセミナー実績多数。また、「危機管理広報の勘どころ-元報道記者の弁護士視点-」(会社法務A2Z 115号、2016)、「会社とAI(人工知能)-会社法への示唆-」(共著、資料版 商事法務399号、2017)などの執筆にも精力的。 |
受講料 |
18,000円(税別) 参加費は事前に銀行振込にてお支払ください。 お振込み先情報は受講票メールにてお知らせいたします。 参加費の振込み手数料はお客様のご負担にてお願いします。 |
定員(名) |
40 |
主催・協力 |
主催 レクシスネクシス・ジャパン株式会社 / ビジネスロー・ジャーナル |
問い合わせ先 |
レクシスネクシス・ジャパン株式会社 |